ビーエムダブリュー | BMW M1000XR
BMWのモータースポーツ活動を象徴する「M」を冠したモデルは、長く四輪車でのみ展開されてきたが、2021年のM1000RRを皮切りに、2023年にはM1000Rが登場していた。スーバーバイク(ベースはS1000RR)、ストリートファイター(同S1000R)と展開されれば、期待されたのは、S1000XRをベースにしたクロスオーバーモデルの登場。2023年6月に、プロトタイプが発表され、同年10月に、市販モデルとして正式発表された。M1000XRは、クロスオーバーのツアラーモデルながら、ウイングレットを採用。日本の公道では試す機会はないが、時速220kg時に発生させるダウンフォースは12kgとなり、そのフロント荷重の増加によって、走行安定性が向上するとされていた。なお、搭載されるのは、S1000XRと同系統となる排気量999ccの直列4気筒エンジンながら、最高出力は、同年モデルのS1000XRよりも23kW大きい148kW。馬力換算では201馬力となっていた。また、S1000XRよりも二次減速比や6段ミッションの4~6速のギア比が短くなっているのも特徴。ワインディングなどでの立ち上がり加速の向上を目指してのものだった。減速時のドリフトを支援する「ブレーキスライドアシスト」など、様々な電子制御がライダーをサポートしていた。