ドゥカティ | DUCATI ストリートファイター848 | Streetfighter 848
ストリートファイター848は、2012年のニューモデルとして登場した。2009年から続いていたストリートファイター・シリーズ第3のモデルで、先行した2モデルがスーパーバイク1098をベースにしていたのに対し、ストリートファイター848は、スーパーバイク848EVO(848の進化版)ベースのパワーユニットを搭載したミドルクラスのストリートファイターだった。排気量849ccの水冷Lツイン4バルブユニットは、スーパーバイク用と仕様が異なり、バルブのオーバーラップ角(吸気と排気バルブが同時に開いているタイミングで、クランクの回転角度で表す)を抑えることで低中速域重視とした「テスタストレッタ11°(イレブンディグリー)」を採用。フレームはストリートファイター848専用設計。キャスター角は、848EVOと同じ24.5度設定ながら、スイングアームの延長にうよってホイールベースは848EVO比+45ミリの1,475ミリ設定になっていた。なお、1098ベースのストリートファイター/Sでは乾式だったクラッチは、湿式を採用。フロントフォークはマルゾッキ製、リアショックはザックス製の、ともにフルアジャスタブルサスが用いられていた。トラクションコントロールは標準装備。2015年モデルを最後にラインナップから外れ、ストリートファイター・シリーズは終了したかに思われたが、2019年にパニガーレV4をベースにしたストリートファイターV4プロトタイプが登場し、この年のパイクスヒーク・ヒルクライムに参戦。同じ年の10月に、2020年の新型として市販モデル(ストリートファイターV4/S)が発表された。
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