ホンダ | HONDA MBX125F

車輌プロフィール

2ストロークエンジン搭載のロードスポーツ、MB/MBXシリーズの最上位モデルとして、1983年3月に発売されたのが、MBX125Fだった。排気量124ccの水冷2スト単気筒エンジンは、22psを発生。ホンダ独自のATAC機構(自動調整トルク増幅排気システム)やベンチュリー型排気チャンバーの採用などで、2ストエンジン特有の排気脈動を積極的に利用して、燃焼室内への混合気の充てん効率を向上。それにより、中低速域での扱いやすいトルク特性も有していた。フロントのホイールサイズは、旋回性に優れるとされていた16インチを採用(リアは18インチ)。リアサスはホンダ独自のプロリンク式だった。アンダーカウルとライトカウルの組み合わせは、1985年に登場するMBX50Fにも引き継がれた。なお、2ストエンジン搭載の原付1種・2種のMB/MVXシリーズと250ccクラスのMVXは、80年代半ばまでに終了。84年には新生NSシリーズが開始され、やがてNSRシリーズへとつながっていった。国内販売モデルとしては、NS125R(1987年)、NSR125F(89年)が、2スト125ccスポーツの系譜を継いでいった。

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