チェーンが伸びる仕組み
更新日:2019年01月30日 16:45:00

チェーンが伸びる仕組み

EKチェーン/ThreeD(スリード)チェーンのブログ

皆様

錆の話、2話目です。

実はチェーンの錆にもいろいろ有ります。

金属の表面が酸化して錆が発生した場合の多くは茶色い錆ですが(少し前にご紹介した融雪剤にやられた写真)

チェーンが消耗してくる=伸びてくると発生することが多いのが

この赤っぽい錆です。

プレートのところに発生している赤い錆。

実は、これが発生すると、もうチェーンは交換する必要があります(シールチェーンは特に)

この赤い錆は、プレートが酸化して錆びているのではなく、

チェーンのピンとブシュと言う部品が削れて磨耗してしまい、削れた鉄分が酸化し錆となっているのです(だから手で触ると赤い錆は簡単に取れます)

上のピンが赤い錆が出ている部分を抜いたピンです、下が新品(赤い錆が発生していない部分のピン)

ピンが削れているのがわかりますか?

この状態と同じように擦れ合っている相手側のブシュの内径も削れます。

削れると隙間(ガタ)が出来てチェーンは伸びるんです。

シールチェーンのシールは、この削れ(磨耗)が発生しない様、ピンとブシュの間に入っているグリスが外に流れ出ないよう

パッキンの役目を担っています。

つまり、

赤い錆が出ている=シールが死んでいるということです=給油しても余り意味はなく、チェーンは交換が必要です。

たまにでも良いので、赤い錆が出ていないか見てやってください。

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