ホンダ | HONDA NC750X/DCT/Type LD

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

エンジン、フレーム、足回りを共有する兄弟モデルとして、2012年に登場したNC700XとNC700S及びインテグラは、高価になりすぎたバイクの価格を大きく下げるという命題を与えられたホンダの「ニューミッドコンセプト」の成果だった。結果、中型バイクを下回るプライスタグが付けられて、大ヒットした。大型バイクではともすれば見逃されがちだった「燃費の良さ」にも拘ったところも、その要因のひとつだった。そんなNC700シリーズが、2014年1月に排気量を拡大してモデルチェンジ。NC700Xは、NC750X(RC72)となった。NC700Xから引き続き、通常の燃料タンク位置は収納ボックスとなっており、形状にもよるがヘルメットも入れることができた。登場時から、標準モデル、ABS搭載モデル、ABS及び自動変速を行うDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)も搭載したモデルをラインナップし、それぞれにシート高を30ミリ下げたタイプLDも設定された。非DCT(マニュアルミッション)モデルのメーターには、ギアポジションの表示も追加された。2014年4月には、DCT・ABS搭載モデルに、ETC車載器とグリップヒーターを装備した「Eパッケージ」を追加設定。2016年1月には、LEDヘッドライトを採用するなど、スタイリングを一新してフルモデルチェンジを行った(RC90)。同時に平成28年の排出ガス規制に対応した。2018年モデルからは、タイプLDが標準設定となった。また、2018年のEパッケージ仕様車には、トラクションコントロールが装備された。2019年モデルでは、再びバリエーションが整理され、全モデルにグリップヒーター、ETC車載器、トラクションコントロール、ABSが標準装備された。これにより、ミッションがDCTなのかマニュアルなのかの、2タイプ設定になった。2021年モデルではマイナーチェンジを受け、欧州規制のユーロ5に適合。スタイルもコンセプトキープのまま変更された。引き続き、6速マニュアルミッションとDCTの2仕様をラインナップ。この2021年モデルは、2021年2月から日本でも販売された(令和2年規制適合)。2024年11月のEICMA(ミラノショー)で、2025年モデルが発表された。ここまで一貫してシングルディスク式だったフロントブレーキは、ダブルディスク式を採用し、フロントマスク含めたフェアリングデザインも変更されていた。これまでモノクロだったメーターはフルカラー化された。2025年モデルは、2025年2月から日本国内でも販売された。[備考]AT限定の大型二輪免許は、2019年12月1日から施行された道路交通法施行令の一部改正に伴い、従来の「総排気量0.650リットル以下」という限定が撤廃され、排気量の上限なく、クラッチ操作を必要としない車両を運転することが可能になった。すなわち、NC750XのDCT搭載モデルは、AT限定免許で運転することが可能になった。

2014年 NC750X Dual Clutch Transmission ABS ソードシルバーメタリック(カタログメイン)ソードシルバーメタリック
2014年 NC750X Dual Clutch Transmission ABSソードシルバーメタリック 2014年 NC750X Dual Clutch Transmission ABSパールスペンサーブルー 2014年 NC750X Dual Clutch Transmission ABSマットパールグレアホワイト
2014年モデル
ホンダ NC750X Dual Clutch Transmission ABS

自動変速を行うデュアルクラッチトランスミッション(DCT)搭載車を、NC700Xに引き続いて設定。そのセッティングは熟成され、低・中速域での力強さや、ブレーキング時のエンジンブレーキの効きを向上させていた。また、DCT搭載車にはABSも組み合わされた。[追記]2019年12月1日から、NC750XのDCT搭載モデルは、AT限定大型二輪免許で運転することが可能になった。

基本スペック

タイプグレード名 NC750X Dual Clutch Transmission ABS
型式 EBL-RC72
発売年 2014
発売月 1
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2210
全幅 (mm) 840
全高 (mm) 1285
ホイールベース (mm) 1540
最低地上高(mm) 165
シート高 (mm) 830
車両重量 (kg) 229
最小回転半径(m) 3.0
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 40.0
測定基準(1) 60km/h走行時
燃料消費率(2)(km/L) 29.0
測定基準(2) WMTCモード値
原動機型式 RC70E
原動機種類 4ストローク
気筒数 2
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 745
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 77
行程(ピストンストローク)(mm) 80
圧縮比(:1) 10.7
最高出力(kW) 40
最高出力(PS) 54
最高出力回転数(rpm) 6250
最大トルク(N・m) 68
最大トルク(kgf・m) 6.9
最大トルク回転数(rpm) 4750
燃料供給方式 フューエルインジェクション
燃料タンク容量 (L) 14
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 560.0
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 IFR6G-11K
点火プラグ必要本数・合計 2
搭載バッテリー・型式 YTZ14S
バッテリー容量 12V-11.2Ah 10HR
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 4.1
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 3.2
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) 3.4
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-30
クラッチ形式 湿式・多板・遠心
変速機形式 電子式・6段自動変速
1次減速比 1.921
2次減速比 2.294
変速比 1速 2.666/2速 1.904/3速 1.454/4速 1.200/5速 1.033/6速 0.864
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 17
スプロケット歯数・後 39
チェーンサイズ 520
標準チェーンリンク数 112
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 27°00'
トレール量 (mm) 110
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 120/70ZR17
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)荷重指数 58
タイヤ(前)速度記号 (W)
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 160/60ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)荷重指数 69
タイヤ(後)速度記号 (W)
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 3.5
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 4.5
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
ヘッドライトタイプ(Hi) H4
スピードメーター表示形式 デジタル
メーター表示:燃料計
メーター表示:エンジン回転計
メーター表示:時計
メーター表示:ツイントリップ
車両装備:ハザードランプ
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS)
車両装備:パーキングブレーキ