ホンダ | HONDA エックスイレブン | X11
1999年11月に新発売されたX11(エックスイレブン)は、新世代のスーパーネイキッドを標榜して登場したモデルだった。カウルレスのネイキッドならではの解放感と、スーパースポーツモデル同様の運動性能を融合させたエックスイレブンは、CBR1100XXスーパーブラックバード用をベースにしたエンジンやフレームを採用していた。排気量1,137ccの水冷直列4気筒DOHCエンジンは、モデル特性に合わせて低中速回転寄りのセッティングになっており、ミッションは5速になっていた。高速巡航よりも一般道での加速感を重視した組み合わせだった。スタイリングには、「闘牛」がイメージされており(闘牛士ではなく、牛のほう)、大きなラジエターカバーや迫力のあるタンクの造形は、そんなデザイン意図を表現するとともに空力的な効果(風圧軽減など)も実現していた。CBR1100XX同様に、PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)を採用。エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)の装備も含め、平成11年排出ガス規制に適合していた。そんなネイキッド版スーパーブラックバードこと、X11(エックスイレブン)は、1,000台限定で国内販売された。なお、ベースとなったCBR1100XXは、この時点で国内未導入の海外専用車。その国内発売は、2001年3月まで待たねばならなかった。