ホンダ | HONDA ドリームCB750フォア | DREAM CB750 FOUR

車輌プロフィール

1968年(昭和43年)の東京モーターショーで発表され、翌年4月から北米を中心に販売が始まっていたホンダドリームCB750FOUR。736ccの排気量を持つ空冷4ストSOHCエンジンは、量産車として世界初の直列4気筒(インラインフォア)レイアウトを持っていた。なお、当時の資料によれば、トライアンフ・トライデントが740ccの3気筒OHV、カワサキ・W1スペシャルが624ccの2気筒OHVだったので、4気筒SOHCはライバルの大排気量車に対してアドバンテージを持つものであったし、数年後に発売されたカワサキ・Z1(900スーパー4)が、同じ4気筒ながらDOHCを採用したのは、CB750フォア越えを目指したものだった。機能・装備面でいっても、気筒数ぶんの4キャブレター、4本出しマフラー、前輪ディスクブレーキ、ドライサンプ式の潤滑方式、AC交流発電機(2輪車初)など、当時の最高水準の技術が盛り込まれていた。日本国内での販売は、1969年8月に開始された。その後、1970年にシート形状の変更など、74年には、ニュートラル時以外ではセルが作動しないようになるなどの変更を受けながら、1977年からは、リアブレーキもディスク化するなどしたホンダドリームCB750FOUR-Kへと進化した。その後、CB750F(1979年-)やCB750カスタム(1981年)などから、CB750(1992-2007年)まで、「CB・ナナハン」の系譜は連なっていった。

1974年 DREAM CB750 FOUR レッド(カタログメイン)レッド
1974年 DREAM CB750 FOURレッド 1974年 DREAM CB750 FOURブルー
マイナーチェンジ
1974年モデル
ホンダ DREAM CB750 FOUR

CB750K4・可倒式のステップ、キー付きのタンクキャップを採用。セルモーターは、ニュートラルに入っていないと作動しないようになった。ヘッドライトの上下切り替え時にライトが一瞬消えないオーバーラップ式も採用されるなどの安全対策が行われた。

基本スペック

タイプグレード名 DREAM CB750 FOUR
モデルチェンジ区分 マイナーチェンジ
型式 CB750E
発売年 1974
発売月 2
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2160
全幅 (mm) 885
全高 (mm) 1120
ホイールベース (mm) 1455
最低地上高(mm) 160
車両重量 (kg) 235
最小回転半径(m) 2.5
乗車定員(名) 2
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 736
カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)
内径(シリンダーボア)(mm) 61
行程(ピストンストローク)(mm) 63
圧縮比(:1) 9
最高出力(PS) 67
最高出力回転数(rpm) 8000
最大トルク(kgf・m) 6.1
最大トルク回転数(rpm) 7000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 17
エンジン始動方式 セルフ・キック 併用式
点火プラグ標準搭載・型式 D8EA
点火プラグ必要本数・合計 4
搭載バッテリー・型式 YB14L-A2
バッテリー容量 12V-14Ah
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 3.5
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 1.708
2次減速比 2.688
変速比 1速 2.500/2速 1.708/3速 1.333/4速 1.097/5速 0.939
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 18
スプロケット歯数・後 48
チェーンサイズ 530
標準チェーンリンク数 102
フレーム型式 ダブルクレードル
キャスター角 63°
トレール量 (mm) 95
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
タイヤ(前) 2.75-19
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(後) 3.25-17
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
ホイールリム幅(前) 1.85
ホイールリム幅(後) 2.15
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 2.00
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.00
ヘッドライト定格(Hi) 50W/40W
テールライト定格(制動/尾灯) 23W/8W