ホンダ | HONDA CRF1100Lアフリカツイン | CRF1100L Africa Twin
CRF1000Lアフリカツインがモデルチェンジするかたちで、2020年型として新登場したのが、CRF1100Lアフリカツイン。2019年9月23日に、欧米向け仕様が発表された(日本仕様は同年10月23日)。モデル名変更から分かるように、排気量は従来の998ccから1,082ccにアップ。これは、シリンダーボアは92mmのまま、ピストンストロークを伸ばして81.4mmとすることで得られたもの。欧州での新規制「ユーロ5」適合を、少し排気量を拡大することも含めて行うことは、他社でも見られた事例だった。外観イメージは、CRF1000Lのイメージを継承したものだったが、アッパーカウルは明らかにコンパクトなものになり、ツリ目2眼のヘッドライトは、中央で繋がった形状になった。なお、デイタイムランニングライトも装備されたが、本稿作成時点(2019年9月)の日本では、二輪車への装備は認められていない。また、スクリーンはメーターの高さとあまり変わらないショートタイプに変更された。そのメーターは、6.5インチのTFTフルカラーとなり、メインパネル下のサブディスプレイにも速度などが表示されるようになっていた。フレームは軽くなり、各種の電子制御もアップデートされていた。なお、これまで同様に、トランスミッションは、マニュアル6速または電子制御デュアルクラッチ6速(DCT)の2タイプ設定で、よりアドベンチャーライド向きの「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ」もラインナップされた。2022年4月に仕様変更を受け、平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合するとともに、リアキャリアを標準装備。デイタイムランニングライトも装備した。[補足]CRF1100Lアフリカツインが発売される前の2019年12月1日に、道路交通法施行令が一部改正され、それまでAT限定の大型二輪免許に設定されていた「総排気量0.650リットル以下」という上限が撤廃された。そのため、クラッチ操作の必要がないCRF1100LアフリカツインのDCT搭載モデルは、AT限定大型二輪免許で運転することが可能だった。
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