車輌プロフィール
トライアンフの「デイトナ」は、フルフェアリングをまとったレーシーなスタイルが特徴のスポーツモデル。2024年の新型モデルとして登場したデイトナ660は、2010年代半ばまでのデイトナ675以来途絶えていたミドルクラス・デイトナが復活したかたち(正確にはMoto2エディションもあったが、特殊なモデルのため)。デイトナ660が搭載した排気量659ccの直列3気筒エンジンは、74ミリのシリンダーボア、51.1ミリのピストンストロークからも分かるように、同時代のトライデント660やタイガースポーツ660と同系統ながら、「デイトナ」らしく最高出力や最大トルクは、95PS(70kW)69Nmで、前2車よりも上。但し、70kWであることから、欧州のA2ライセンス向けの35kW[モデルが設定される前提であることもうかがえた(※)。デイトナ660のライディングモードは、スポーツ/ロード/レインの3種類。それぞれ、スロットルレスポンスとトラクションコントロールの介入が異なっていた。前後サスはショーワ製で、リアショックのプリロードはリモート調整も可能だった。メーターパネルは、カラーTFTとモノクロLCDの組み合わせ。標準シート高は810ミリ。日本への入荷は、2024年3月末の予定となっていた(2024年1月9日時点での情報)※A2ライセンスで運転可能なのは、最高出力48PS(35kW)以下。A2ライセンス所持向けベース車両の最高出力は、70kW以下である必要があった。