ヤマハ | YAMAHA YZF-R25
2013年の東京モーターショーでお披露目された「R25」。その市販タイプが、YZF-R25となる。生産はインドネシア工場で行われ、2014年7月に同地で販売されたのを皮切りに、世界展開が始まった。日本市場へは2015年モデルから導入された(2014年12月発売)。249ccの水冷4ストDOHC4バルブ直列2気筒エンジンは、36psの最高出力を毎分12,000回転時に発生させる高回転型ながらも扱いやすく、「毎日使えるスーパースポーツ」というキャッチフレーズを地でいくものだった。少し遅れてABS仕様車も導入され、日本国内ではABS有りと無しの2ラインナップが基本となった。また、MotoGPマシンをイメージさせる特別カラーモデル(モビスターヤマハカラー)も、2015年から2017年(本稿執筆時)まで毎年設定されている。なお、兄弟モデルとして、320ccエンジン搭載のYZF-R3も販売された。2018年10月11日に、インドネシア(R25の生産拠点)でマイナーチェンジモデルが発表された。外装デザインは(GPマシンのYZR-M1風に)一新され、フロントサスは倒立フォークになり、LEDヘッドライトが採用されるなどの変更を受けていた。この新型モデルは、2019年3月28日から日本でも販売が開始された。引き続き、ABSの有無で2タイプをラインナップしたが、2021年モデルからは、ABS搭載モデルのみになった。2022年モデルで平成32年(令和2年)排出ガス規制をクリアするとともに、ウインカーがLED式になった。