ヤマハ | YAMAHA MT-10/SP
2017年5月から日本国内での販売が開始されたMT-10は、MT-09や07、25などモデルを増やしていたヤマハMTシリーズの最高峰として開発された。エンジンやシャシーは、2015年登場のYZF-R1をベースにしたもので、MTシリーズらしいダイレクトなトルク感やハンドリングを得るためのセッティングや仕様変更が行われている。たとえばボディ部品の6割はMT-10用に変更されたものであった。トラクションコントロールやシフトアシストなどの電子制御も、ネイキッド版YZF-R1たる装備だった。なお、日本に導入されたのは、標準仕様と上級グレードのMT-10SPの2モデル。SP仕様には、オーリンズ製電子制御サスやフルカラーTFT液晶のメーターなどが装備された。2021年11月には、欧州市場向けに2022年モデルとして仕様変更を受けた新型が発表された。ヘッドライトを中心としたフロントマスクが、同時代の他のMTシリーズ同様、コンパクトなものに変更されたほか、エンジンはユーロ5に適合し、6軸IMU(慣性測定ユニット)を新採用するなど、電子制御システムも大きな進化を遂げた。また、標準仕様のメーターもカラー化された。この新型MT-10は、2022年3月のモーターサイクルショーで日本初公開され、同年10月に発売された。
該当する投稿はありませんでした。