ヤマハ | YAMAHA R1-Z

車輌プロフィール

1980年に登場した2ストレーサーレプリカのRZ250シリーズが、レプリカの「本筋」をTZRシリーズに渡したのちに路線を変えて継続生産されたRZ250R(1983-1989年)のあとを受けるかたちで登場した2ストロークスポーツが、R1-Zだった。呼び方は「アールワン・ズィー」が正しかった。1990年といえば、レーサーレプリカ隆盛かつその反動で生まれた(ゼファーのような)「バイクらしい味わい」を重視したモデルが両立していたころ。R1-Zはそのどちらにも属さないとされていた(とはいえ2ストなのでレプリカに近かったはず)。外観上の特徴は、はしご状のトラスフレームと、途中で交差したクロスチャンバー。並列2気筒249ccの水冷2ストエンジンは、TZR系と同じではなく、TDR250と同じ系統のユニットで、低中速域でのレスポンスを向上させた仕様となっていた。1990年6月に発売され、同年9月にはカラバリにレッドを加え、91年にはフレーム剛性アップやサスセッティング変更などのマイナーチェンジを受け、93年12月には前後ラジアルタイヤを装着するなどした。

1991年 R1-Z シルキーホワイト(カタログメイン)シルキーホワイト
1991年 R1-Zシルキーホワイト 1991年 R1-Zブルーイッシュブラック2
マイナーチェンジ
1991年モデル
ヤマハ R1-Z

フレーム剛性をアップさせて、高速走行時の安定性を向上させたほか、フロントサスの圧側減衰力を約10%ダウンさせて常用域での乗り心地も良くなった。その他、シート厚を30ミリ(前部)増やしながらも、シート高は変わっていなかった。

基本スペック

タイプグレード名 R1-Z
モデルチェンジ区分 マイナーチェンジ
型式 3XC
発売年 1991
発売月 9
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2005
全幅 (mm) 700
全高 (mm) 1040
ホイールベース (mm) 1380
最低地上高(mm) 135
シート高 (mm) 775
乾燥重量 (kg) 133
車両重量 (kg) 152
最小回転半径(m) 2.8
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 34.0
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機型式 3XC
原動機種類 2ストローク
気筒数 2
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 249
2スト・吸気形式 クランクケースリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 56.4
行程(ピストンストローク)(mm) 50
圧縮比(:1) 6.4
最高出力(PS) 45
最高出力回転数(rpm) 9500
最大トルク(kgf・m) 3.7
最大トルク回転数(rpm) 8500
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 TM26SS×2
燃料タンク容量 (L) 16
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 544.0
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR9ES
点火プラグ必要本数・合計 2
搭載バッテリー・型式 YT4L-BS
バッテリー容量 12V-3Ah(10H)
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 1.20
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 2.545
2次減速比 3.214
変速比 1速 2.333/2速 1.647/3速 1.315/4速 1.083/5速 0.961/6速 0.875
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 14
スプロケット歯数・後 45
チェーンサイズ 520
標準チェーンリンク数 114
フレーム型式 トラスフレーム
キャスター角 24°30′
トレール量 (mm) 92
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
タイヤ(前) 110/70-17
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 54
タイヤ(前)速度記号 H
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 140/70-17
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 66
タイヤ(後)速度記号 H
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 2.75
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 3.5
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
メーター表示:エンジン回転計
車両装備:ハザードランプ