ヤマハ | YAMAHA SRX400(SRX-4)
SRX400が、SRX600とともに発売されたのは1985年4月のことだった。80年代といえば、スポーツモデルの高性能化が強く求められていた時代で、ヤマハでも「走り」を追求するFZシリーズが展開されていた。その中でのSRX400/600は、バイクそのものが持つメカニズムや素材の美しさを楽しむ、「味わい」のあるモデルとして位置付けられての登場だった。SRX400に搭載されたのは、排気量399ccの空冷4スト単気筒OHCエンジンで、1978年から生産されていたSR400と同じ400ccシングルシリンダーながら、SRX用は4バルブだった。鋼管ダブルクレードルフレームと、低く設定された燃料タンク、メカニカルな雰囲気を高める各部のアルミパーツなど、スタイリッシュな外観は、テイスティ・モーターサイクルとしてのSRX400/600の存在を際立たせるものだった。とはいえ、ビッグシングルならではのスパルタンな走りも魅力。そのシングルならではの走りを際立たせたのは、1990年のフルモデルチェンジ。これまではSRX600のみの装備だったオイルクーラーが追加され、エンジンも車体も見直された。また、始動方式はセルフルターター式に変更された。外観上でのもっとも大きな差異は、リアショックがモノクロスサスになったこと。翌91年の追加カラー設定が最後の変更となり、その後も数年間販売が続けられた。なお、「SRX400」がヤマハによる正式名称だが、サイドカウル表記から「SRX-4」と呼称されることもあるため、バイクブロスでは併記した。
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