ヤマハ | YAMAHA VMAX

車輌プロフィール

VMAXの初登場は1985年。ベンチャーロイヤルというツアラー用の1,198cc水冷V4エンジンをパフォーマンスアップさせて、クルーザールックのシャシーに搭載した「ストリートドラッガー」としてデビューした。ストリートドラッガーというカテゴリーそのものがVMAXの生み出したもので、そもそもVMAX開発の動機となったのも、アメリカでストリートドラッグレース(直線の加速を競う草レース)人気にあった。1,198ccのVMAXは、マイナーチェンジを受けながら生産が続けられ、2009年モデルで、登場以来24年目で初めてのモデルチェンジを受けた。V4エンジンの排気量が1,679ccに拡大されただけでなく、完全な新モデルとなっていたが、強烈な加速を生み出す「力強さ」を感じさせるイメージは、完全に継承していた。以来、仕様変更を受けることなく、2017年モデルをもって、モデルヒストリーに幕を下ろした。なお、日本市場への導入は、2度にわたって行われた。1990から1999年までと、2009年から2017年まで。1990年の国内仕様車は、日本でのオーバー750cc解禁を受けての第一号車(1990年2月1日発売)として歴史に名を残している。

1985年 VMAX1200 (カタログメイン)
1985年 VMAX1200
新登場
1985年モデル
ヤマハ VMAX1200

ベンチャーロイヤル用の1,198ccエンジンをベースに、パフォーマンスを引き上げた水冷V4ユニットを、前例のないスタイルのシャシーに搭載して、19685年に登場した。このマッチョなスタイルは、のちに「ストリートドラッガー」という独自のカテゴリーを形成することになった。マッチョなのはスタイルだけでなく、145psという大パワーを生み出すために、「Vブースト」という独自機構を備えていた。VMAXの代名詞ともなる「Vブースト」とは、一種の過給機システムのようなもので、通常は1気筒あたり1個のキャブレターから燃料(混合気)が送り込まれているが、6,000回転を越えたあたりから、隣の気筒用のキャブレターからも混合気が送り込まれるよう、フラップバルブが開きはじめ、8,000回転で、1気筒に対し、2個のキャブから混合気が送り込まれ、爆発的なパワーが得られるというものだった。後にVMAXが国内販売されたとき(1990-1999年)、Vブーストは取り外されていた。

基本スペック

タイプグレード名 VMAX1200
モデルチェンジ区分 新登場
仕向け・仕様 海外向けモデル
原動機型式 3UF
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 V型(L型)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 1198
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 76
行程(ピストンストローク)(mm) 66
最高出力(PS) 145
最高出力回転数(rpm) 9000
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 15
エンジン始動方式 セルフスターター式
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
動力伝達方式 シャフト
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2