スズキ | SUZUKI ジクサーSF250 | GIXXER SF250
日本では2020年4月に販売が始まったジクサーSF250は、もともとはインド向けに登場したフルカウルスポーツだった。もっとも大きなトピックは、排気量249ccの4スト単気筒エンジンの冷却方式に、「油冷」を用いていたこと。かつて、スズキのスポーツバイクといえば油冷式、という時代があったが、2008年モデルのGSX1400を最後に、スズキの油冷エンジン車は途絶えていた。ジクサーSF250(及びジクサー250)に用いられた油冷式は、かつてのような噴射式ではなく、シリンダー外側にエンジンオイルの通路を設けて冷却するという方式が採用されていた(SOCS)。6速ミッション、前後ディスクブレーキ、ラジアルタイヤ、LEDヘッドライトを装備し、フルデジタルの液晶メーターにはシフトポジションを表示するとともに、潤滑に加え冷却も担うエンジンオイルの交換時期をしらせるインジケーターも設けられた。ABS(アンチロックブレーキシステム)も標準装備。姉妹モデルとして、ネイキッドスポーツのジクサー250も存在。ネイキッド仕様の日本での発売は、ふた月遅れの2020年6月だった。2023年モデル(M3)で、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応した。