カワサキ | KAWASAKI GPZ900Rニンジャ | GPZ900R Ninja

車輌プロフィール

900スーパー4(Z1)の登場から10年を経て、カワサキが再び世界最速マシンを世に問うた、それがGPZ900Rであった。いまでは当りまえに使われる「ニンジャ」という名称は、そもそも北米市場向けのGPZ900Rに与えられたペットネームが始まりなのはよく知られたところである。登場したのは1983年に行われたパリショーで、翌1984年に販売が開始された(海外向けモデル)。空冷だったZシリーズとは異なり、GPZ900Rは水冷の並列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。908ccの排気量から115PSを発生させていた。この数値自体は、当時のスポーツバイクとしてもとりわけ強力というわけではないが、軽く、スリムで扱いやすく、空力に優れたフェアリングとあいまって、大排気量マシンを置いていく実力を見せた。カワサキの新しいフラッグスップスポーツの誕生である。しかし、技術的な進歩は速く、フラッグシップの座はGPZ1100RX(1986)、ZX-10(1988)、ZZR1100(1990)と次々に変わっていった。最速の座を譲り、時代の経過とともにGPZ900Rの構成がスーパースポーツではなくツアラー的になっていったとしても、その人気は高く、2003年6月まで生産が続けられた。20年にわたるモデルライフの中で、もっとも大きな仕様変更があったのは1990年モデル(A7)。フロントホイールを16インチから17インチに変更し、フロントフォークのインナーチューブも38φから41φになり、メーターやミラーも変わっている。また、1991年モデル(A8)から日本国内での販売も開始された。これは前年に750ccの排気量自主規制が撤廃されたため。カワサキ初のオーバー750ccとして投入された(1999年・A12まで)。

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