カワサキ | KAWASAKI ZXR250
1989年にデビューしたZRX250は、カワサキ初の250cc4気筒DOHCエンジンを搭載したフルカウルスポーツだった。ZXR250の登場で、ホンダCBR250R、ヤマハFZR250R、スズキGSX-R250Rと並び、クォーターマルチのライバルモデルが出揃ったことになった。当時の250ccクラスの最高出力(自主規制値)いっぱいの45psを15,000回転時に発生させる高回転型のユニットは、3年後に登場するスポーツネイキッドのバリオスにも使われることになり、バリオス2の生産が終わる2007年まで、カワサキの250cc4気筒車の系譜をつなぐエンジンとなった。89年登場の初期型は、同時期のスーパーバイクレーサーレプリカのZXR750と同じ丸目2灯デザインを受けついだもので、ZXR250にもSPレース仕様となるZRX250Rが設定されていた。また、国内スポーツモデル初となる倒立フォークを採用。前後ラジアルタイヤを履いていた。1991年にフルモデルチェンジを受け、スラント(傾斜)したフロントノーズデザインを採用し、イメージを一新した。92年には、エンジン出力の自主規制値が40psになったのを受けて、-5psとされたが、そもそも15,000回転以上で発揮される最高出力は、一般道ではあまり意味のないものだった。以降、大きな変更はなく、1999年に久しぶりのカラーチェンジを受けたのを最後に、ラインナップから外れていった。カワサキの250ccフルカウルスポーツとしては、2気筒のZZR250(1990~2007年)がZXR250と並走し、その後を、やはり2気筒のニンジャ250R(2008~)が受け継いだが、4気筒モデルはZXR250が最後となっている(2018年現在)。
買取相場表のデータは、バイクブロス買取一括査定を利用してくださった方が答えて頂いたアンケートを元に構成しております。