カワサキ | KAWASAKI ニンジャZX-10RR | Ninja ZX-10RR
ニンジャZX-10Rは、カワサキがスーパーバイク世界選手権(SBK・WBS)に参戦するマシンとして用いられたマシン。そのワークスマシン(ファクトリーマシン)により近いバージョンとして、2017年モデルから設定されたのが、ニンジャZX-10RRだった。ストック(ノーマル)の状態でも、世界各国の国内選手権でも勝てるマシンとして位置づけられていた。公道を走ることはできるものの、メインはサーキット用。そのため、1人乗り仕様であり、サスペンションにはサーキット走行に最適化されたセッティングがなされていた。また、クラッチ操作なしでシフトアップとシフトダウンができるクイックシフター(KQS)を装備していた。2019年モデルでは、エンジンのバルブ駆動にフィンガーフォロワーロッカーアーム、コネクティングロッドを軽量なチタニウム素材として、エンジンの出力向上、レスポンスアップを図っていた。また、チタンコンロッドの採用はハンドリング向上にも寄与するため、前後サスのセッティングも見直された。なお、ベースモデルのニンジャZX-10Rが2004年に登場して以来、長く海外専用モデルだった同シリーズだが、2019年3月から、このRRを含めて日本国内への正式導入が始まった。2020年11月には、2021年モデルが発表され、ここでフェアリングデザインを含む仕様変更が発表された。新しいZX-10RRでは、これまでよりも軽量なピストン(パンクル製)を採用して、レブリミット(エンジン許容回転数上限)を引き上げるなどの変更を受けた(2021年モデルの日本市場導入は2021年6月)。