カワサキ | KAWASAKI Z900

車輌プロフィール

2018年4月に日本市場で新発売されたZ900は、その前年から海外向けに販売されていたモデルが、国内にも導入されたもの。2017年12月に発売されたZ900RSは、この海外向けモデルのZ900をベースに、Z1オマージュのレトロスポーツモデルに仕立て直したものだった。Z900は、前身のZ800(2013年-)、その前のZ750(2004年-)から連なるストリートファイタースタイルのミドルネイキッドシリーズ。水冷並列4気筒DOHC4バルブエンジンの排気量は、948cc。Z1(900スーパー4)や、GPZ900Rニンジャ、ZX-9Rなどを輩出した「900ccクラスの並列4気筒」は、カワサキにとって伝統のパッケージともいえた。なお、国内仕様の正式なモデル名では、ABS表記無しで単に「Z900」となったが、ABSは標準装備。また、ETC車載器も標準搭載された。2019年11月のミラノショー(EICMA)でマイナーチェンジした2020年モデルが発表された。欧州の排出ガス規制ユーロ5に適合するとともに、外装を変更。ヘッドライトなどの灯火類はフルLED化され、TFTカラー液晶メーターを採用。トラクションコントロールやライディングモード選択機能も採用された。日本市場における2022年モデルは、「カラーチェンジ」ではあったが、平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合し、型式が8BL-ZR900Bに変更されていた。2022年2月には、Zシリーズの50周年を記念する特別仕様車「50thアニバーサリー」が設定された。Z1100GPなどに用いられ、80年代のZシリーズを象徴するレッドが採用されていた。2025年モデルで、大幅な仕様変更を受けた。「SUGOMI・凄み」のコンセプトは引き継ぎながら、フロントマスク等のデザインを一新。ブレーキキャリパーは、アキシャルマウントからラジアルマウントに変更され、様々な電子制御もアップデートされた。※2025年モデルは、2024年10月に「国内導入予定」として発表された。

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