ビーエムダブリュー | BMW R1200RT

車輌プロフィール

BMW・R1200RTは、2005年から2018年モデルまでラインナップされたツアラーモデルだった。車名末尾の「RT」は、ドイツ語のReise Tourer(ライゼ・ツアラー)の頭文字を取ったもので、英語に直せば「トラベル・ツアラー」であることから、そのキャラキターは明らか。R100RT(1978年-)から、水平対向エンジンのRシリーズ、直列エンジンのKシリーズには、多くの「RT」が設定されてきた。R1150RTの後継モデルとして登場したR1200RTは、排気量1,169ccの水平対向2気筒(ボクサー)エンジンを搭載。このエンジンは、2010年モデルでDOHCヘッドを得て、2014年モデルからは冷却に水冷式を併用するようになるなどの変更を受けた。R1200RTは、大柄なフェアリングから受ける重厚な印象や標準装備されたパニアケース、ゆうに250kgを超える車両重量から、長距離走行では快適なラグジュアリーツアラーではないかというイメージでとらえられることがあるが、豪華な装備とともに、スポーツバイクのような軽快な身のこなしができることも特徴だった。とりわけ、2014年のモデルチェンジでは、さまざまな電子制御技術を標準装備するようになり、ライディングモード選択などによって、RTのスポーツ性能がより際立つことにもなった。なお、R1200RTは、後発のR1200RやR1200RSよりも、ホイールベースが短い(一貫して1.5m以下だった)ことも、身のこなしの軽さにつながっていた。後継モデルは、R1250RT(2019年-)。

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