今回は、BMW R nineT Racerが「アイドリングが安定せず、エンジンの振動が大きい」という症状でご入庫されました。 まず試乗・点検を行うと、左右のシリンダーの同調が合っていないような独特の振動を確認しました。 BMW純正診断機(ISTA)で車両テストを実施しましたが、車両にはエラーコードは一切記録されていません。 しかし、実際のエンジンの動きは明らかに左右のバランスが崩れている状態です。 まずは左右のスロットルワイヤー同調を点検しましたが、調整状態に問題はありませんでした。 「なぜ同調は正常なのにエンジンがここまでばらつくのか。」 原因をさらに追究するため、BMW診断機で左右のラムダ(O2)センサーのライブデータを確認しました。 すると、左側のラムダセンサーは正常に200mV〜650mV付近を繰り返し変動しているのに対し、右側のラムダセンサーは電圧がほとんど変化せず、正常なフィードバック制御が行われていないことを確認しました。


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