ビーエムダブリュー | BMW F650GS
BMWのF650GSは、2000年から2012年までラインナップされたGS(ゲレンデ・シュトラッセ)モデル。その約13年間のモデルライフは、大きく2分することが可能で、2000年の登場時からと、2008年モデル以降では、搭載するエンジンが大きく異なっていた。登場時は、排気量652ccの単気筒エンジンを搭載したのに対し、2008年モデル以降は、排気量798ccの並列2気筒エンジンを搭載していた。とはいえ、BMWにとって、GSモデルのエントリークラス(当時)というポジションは同じだった。2000年に登場した652cc単気筒エンジンのF650GSは、F650ファンデューロ(1993年-)の後継モデルとして、そのエンジンとともに、ポジショニングも継承したものだった。当時は、R1100/150GSのヒットにより「GS」モデルの展開が求められていたこと、パリ・ダカールラリーへも参戦していたことなどが背景にあった。2004年モデルでマイナーチェンジを受け、エンジンは2本の点火プラグを持つようになった(ツインプラグ化)。そして、2007年のEICMA(ミラノショー)で、2008年の新形モデルとして発表されたのが、798ccの2気筒エンジンを搭載した、二代目のF650GS。同じタイミングで(排気量の数字をそのまま使った)F800GSも発表されたこともあり、F650GSという名称を、受け継ぐことになった。2008年モデルからのF650GSは、対となるF800GSがオフロードテイストの強い仕様(F21インチ/スポークホイール/倒立フォーク)だったのに対し、フロント19インチ/リア17インチのキャストホイール、正立フォークを採用して、オンロードを、時々はオフロードも走りぬくことができる、クロスオーバーモデルとしての性格付けが強められていた。この性格は、F650ファンデューロ/初代F650GSに与えられていたものと同じで、たとえ搭載するエンジンが変わっても、それは共通であった。なお、2008年からの2気筒版F650GSの後継モデルは、F700GS(2013年-)となったが、単気筒のF650GSにも、別の後継モデル(G650GS/2012年-)が登場した。途中でエンジン変更があり、いささか分かりにくいF650GSは、後継車問題にも、分かりにくさを残してくれた。
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