高速クルーズは
トップギアで燃費走行を!
高速道路などでは、加速レーンで十分加速しながら合流したら、早めにトップギアに入れてしまい、流れに乗ってゆったりクルーズしたいところ。特に6速ミッションの場合、トップギアは4輪AT車のオーバードライブ的な使い方と思っていただいて良いでしょう。つまり、エンジン回転数が抑えられるので燃費が向上するわけです。高いギアほどスロットル操作に対するレスポンスも穏やかなので疲れにくく、低いサウンドは気分的にも落ち着きます。
ただし、追い越しなど俊敏な加速を得たい場合には、1段ギアを落としてから加速すると良いでしょう。トルクに余裕のある大型バイクであれば、トップギアのままでも十分追い越しは可能ですが、低い速度からだと回転数が落ち過ぎていて、思いのほか追い越しに時間がかかる場合があります。追い越す側、追い越される側にとっても、並走する時間はなるべく短くしたいところです。
また、エンジンに高負荷がかかる上り坂や低速走行時に、高いギアのままだと思うような加速が得られません。そこでついスロットルを無駄に大きく開けてしまい、かえって燃費低下を招くことも。バイクならではの機動力を活かすためにも、適切なギアポジションを日頃から意識しましょう。
合流での加速不足に注意 ありがちなのが加速レーンでの加速不足。ここでトロトロしていると本線合流の際に速度差があり過ぎて危険ですし、加速レーンの他の交通にも迷惑をかけてしまいます。ここでは低めのギアである程度回転数を上げてしっかり加速しましょう。 |
| 追い越しはメリハリよく トップギア一定速度でクルーズしている状態から追い越すときは、ギアを1段落としたほうが俊敏な加速力を得られます。追い越すときは十分な車間距離を取るとともに、ウインカーを早めに出して、はっきり意思表示をすることが大事です。 | 出口では速度感覚をリセット 高速道路のIC出口やSA入口では、減速レーンに入る手前から早めにウィンカーを出して意思表示をし、穏やかに減速しながらシフトダウン。減速レーンの先が思った以上に曲がり込んでいる場合があるので、速度感覚のリセットが大事です。 |
| エコライドのポイント 低いギアであまり引っ張りすぎず、テンポよく早めにシフトアップしていくのがエコライドのコツ。たとえば大型バイクの場合、各ギアとも3,000rpmぐらいでシフトアップしてしまうイメージです。トップギアに入れたところで、ゆったりとクルーズ。回転数が上がりすぎないので燃費も稼げるし、排気音なども低く抑えることができます。また、エンジンを快調に保つために、たまには回転数を上げて溜まったカーボンを飛ばしてください。 |
クラッチを使わずともシフトできる 加速時は、いちいちクラッチを切らなくてもシフトアップできます。加速してある程度の回転数に達したら、素早くスロットルを戻し、その瞬間チェンジペダルを押し上げます。タイミングさえ合えば、驚くほどスムーズにシフトアップが可能ですよ。 |
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手首の戻しを素早く ポイントはスロットルとシフト操作の同調。手首の戻しをなるべく素早く行うためには、グリップを軽く握っておくのがコツ。主に小指と薬指を添える程度です。駆動力が一瞬抜ければいいので、スロットルを全部戻す必要はありません。 |
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| チェーンの遊びを利用する 加速中は駆動力によってチェーンラインの上側が張り、減速中はエンブレによって下側が張ります。ノークラッチシフトでは、スロットルオン・オフで生じるこの僅かな“アソビ”を利用します。コツをつかめば、ノークラッチでのシフトダウンも可能です。 |
適切なギアを選ぼう ドゥカティのLツインは、パルス感あふれる乗り味と“グリップする”パワー特性が魅力です。その一方で不等間隔爆発のためトルク変動が大きく、低速・低回転域ではギクシャク感につながりやすいのも事実。低速コーナー進入などでは適切なギアを選び、回転数を落としすぎないようにしましょう。 |
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バックラッシュを利用する BMWが採用するシャフトドライブにも、駆動系にはバックラッシュ(歯車同士の隙間)があります。チェーンドライブの“アソビ”と同じで、これを利用すればノークラッチシフトも可能。バックラッシュの量については、センスタをかけてローギアに入れ、手で後輪を回してみれば確認できます。 |