ホンダ | HONDA モトラ | MOTRA

車輌プロフィール

ホンダは、カブ・モンキー系の横型エンジンを搭載したさまざまなモデルを展開してきたが、1982年6月発売の「モトラ」は、それらの中でも特異なスタイルを与えられた50ccレジャーバイクだった。まるで軍用車のようなパイプフレームむき出し&極太ブロックパターンタイヤというワイルドなスタイルで、いかにも重い荷物も積み放題のようないでたちだった(しかし原付1種なので30kgが最大積載量)。とはいえ、見た目だけのモデルではなく、ロータリー3段式の変速機には、ロー側のサブミッションが組み合わされ、低速側での3段変速も可能。32°の傾斜も登坂可能なほどだった。同じ時代のモンキーの車重が60kg以下(乾燥重量)だったのに対し、モトラは76kg(乾重)とヘビー級。それでもリッターあたり100kmの好燃費(30km/h定地走行時)だったのは、さすがのカブ系エンジン。登場以降の仕様変更などはなく、大人気モデルだったとはいえないモトラながら、特徴的な「パイフプレームむき出しスタイル」は、約30年後に登場するズーマー(2001年)で用いられ、ブレイクすることになった。

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