ジレラ | GILERA GP800ie

車輌プロフィール

ジレラ・GP800ieは、2008年に発売された大排気量スクーターだった。スクーターといえば、単気筒か並列2気筒エンジンが一般的だが、GP800ieに搭載されたのは、バンク角90°の水冷Vツイン。排気量は839.3ccで、ジレラと同じピアジオ・グループにあった(当時)アプリリアのネイキッドモデル、マーナ850と同型のユニットだった。ジレラ自身が、「スーパーGTスクーター」と称したGP800ieは、オートマチック車ながら0-100km/h加速を5.7秒、最高速は200km/hを記録(カタログ値)するハイパフォーマンスぶり。ダブルクレードル式のフレーム構造、41mm径のフロントフォーク、アルミ製スイングアーム、フローティングキャリパー採用のディスクブレーキ(前はダブルディスク)など、車両の構成や装備はスポーツバイクそのものだった。なお、スクーターモデルとして、CVT式の無段変速機を採用していたGP800ieだが、運転には大型二輪免許(マニュアル免許)が必要。AT限定の大型二輪免許には、排気量650cc以下という制限があったためだった。[追記]AT限定の大型二輪免許は、2019年12月1日から施行された道路交通法施行令の一部改正に伴い、従来の「総排気量0.650リットル以下」という限定が撤廃され、排気量の上限なく、クラッチ操作を必要としない車両を運転することが可能になった。そのため、GP800ieは、発売10年を経てAT限定二輪免許で運転することができるようになった。

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